ニューヨークは、景気回復が遅いというか、失業者もすでに職探しを諦めている者も多いようで、給与上昇はなく、皆で痛み分けをしていると言う雰囲気が伝わってくる。
この資本主義の中心地であるニューヨークでこの様なことは珍しいのではないか。
その一方で既に不動産価格は上昇に向かっていいるという。
僕が住んでいるニューヨークの対岸のニュージャージー州ではまだ不動産価格が下がっているというのに、川を隔てて反対側は、世界のどこからか投資目的の資金が流入しているとのこと。
この傾向は、ニューヨーク、ロンドン、シンガポール、香港で顕著らしい。
そのような中で、価格が下落し、超低金利のいまであればこそマンションを購入しようと考えた次第。
ニューヨークは大都市と言っても、その都市圏の人口はアメリカ全体の5%程度(1500万人)しか住んでいない。
若いときにニューヨークに住み、家族ができると、郷里で会ったり、発展著しいアメリカ南東部にドンドンと人口が移動している。インターネットも発達しているので何ら支障なく、むしろ安い生活費と土地で「仕事と家族のバランスを考えた生活」をエンジョイするのが当然のスタイル。
(そう考えると、島根で東京並みの仕事と残業をしている兄貴はちょっと変な人種かも知れない?)
ブラジルには去年の8月に、当地の島根県人移住100周年記念式典に参加する機会もあったので、自分の事業の市場調査がてら行ってきた。
彼の地は人材派遣事業は恐ろしくてできるようなところではなく、雇用者責任が厳しく、かつ訴訟も絶えず、世界的大手の人材派遣会社ですら、人材派遣事業を大きく展開していないことがわかった。
日本では世界でも誠に珍妙キテレツな規制が多く、簡単には比較できないが、ドイツやフランスなどのようにヨーロッパの大陸にある国との関係が深いため、人材派遣に好意的ではないと言うのは確かだ。結果だけを言えば日本も同じ方向だ。
サンパウロには日本から進出している派遣会社があり、訪ねてみた。
名前はフジアルテ。大阪の南港に本社がある。日本では工員を中心とした派遣会社。
この会社はブラジルから日系ブラジル人を25年にわたり、斡旋派遣してきたとのこと。
派遣法の改悪で、このビジネスは厳しいのだそうだが、いまでは請負形式でやっているという。
そのブラジルの現地法人では派遣ではなく、人材紹介が中心。
他には社内で業務請負をして、パートを自社で使っていた。
このパートはかつて日本に住んでいたという日系ブラジル人達。
顔は全く日本人のそれではないが、親と共に日本で長年住んでいたため、日本の学校へ行き日本語しか話せない。
ブラジルに戻ってきたら、日本の学校卒は認められないそうで、いわゆる無学と判断されているとのこと。
ましてはポルトガル語を教わってはいないため、就職すらろくにできない。
このため、この会社にて日本語による請負作業(主にコンピューター入力)が数少ないまともな仕事のようだ。
何とも人生とはわからないものだ。
中国からの研修生は絶対に学ぼうとする強い意志を持ち、きっと「肉食系男子・女子」であろう。
なぜか日本にいる男子・そして日本にいたブラジル人達は、安全で幸せな国で暮らしたためか、どうも完璧な平和ボケで、優しくなってしまった「草食系」。
これでは結果は、すでに見えているように思えてならない。
ただし、この一世代前の日本人のような中国人研修生達から、逆に現代日本人は学ぶことが大いにあるだろうな。
これはきっと良いことに違いない。
ニューヨークのことも書いたが、アメリカでは地方分散が大いに進んでいる。
弁当でも、大手の流通企業相手に売るのではなくその地域のみの販売網を持って直接販売するのが本筋と思う。
日本は何でもかんでも大手流通が、日本の隅々まで運ぶ。
バカじゃないかと思う。
運べばそれだけコストも人も、エネルギーも使う。
食品加工品や農産物は、その地域で生産し、消費することが一番安く、新鮮なはずだが。
全てにおいて日本の構造転換をするときは既に来ている。
ニューヨークメトロポリタンに住んで、仕事をしているが、リーマンショック前から、どことなく大きな空間がぽっかりと空いていることに気づいている。
もとより、東京みたいな何でもありの欲張り大都市とは違った都市に変貌していくはずだ。
ここら辺は、結構この大都市は「時代の成り行き」に敏感であり、落ちぶれる前に違う形でよみがえってくると思う。
思うままに書いたところ。
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